アロエベラジュースを選ぶポイント
日本には、アロエベラを使用した飲料がたくさん販売されています。
国産のアロエベラジュース、海外のジュース、ワンコインで買えるものもあれば、やけに高いもの、通信販売でしか購入できないもの、知り合いからしか買えないもの、おいしいもの、まずいもの。
同じアロエベラジュースなのになんでこうも多くて、どれを選んでいいかよくわからないという方は、できるだけ下に挙げるポイントを抑えて選びましょう。せっかくお金を出して買うものです。納得して飲まれたほうが良いでしょう。
アロエベラジュースのアロエベラ
除草剤を使用していたり、無農薬であっても、化学肥料を使用していたり、栽培期間が短かったり、露地栽培なのか、ハウス栽培なのか、様々な要素をできるだけ調べてみましょう。
1.そのアロエベラ、本当に無農薬ですか?
アロエベラは、本来害虫に強い植物です。ですから、ほとんどのアロエベラ農場は殺虫剤等の農薬は使わないと予想されます。
ポイントは雑草対策です。
アロエベラを栽培する環境は、雑草も大きく高く伸び易い環境でもあります。
雑草が高く伸びると日光がアロエベラに当らず、ほっそりした見るからにひ弱な生葉になってしまいます。
アロエベラ農家の方が一番手を焼いているのがこの雑草です。
海外はともかく、日本のアロエベラ畑は比較的狭く、除草機を入れられない場合が多いです。
ですから、除草剤を使わず雑草を抑えるために、「人が抜く」のがほとんどです。
特に夏場の雑草の発育スピードはすさまじく、アロエベラの何倍も早く生長しますから、もう大変です。
そこで、これから飲もう、食べようと考えているアロエベラ畑を確認しましょう。
アロエベラ畑の写真なども雑草がところどころ生えているのが確認できたら、除草剤も使っていない完全無農薬で栽培している可能性が高いです。
まずはアロエベラ畑をチェックしましょう。
当店におきましては、念のためにアロエベラジュース(あろえべらジュース宮古)の残留農薬試験をしてみました。
アロエベラを栽培する前に栽培していた作物の農薬や近くで栽培している作物に散布している除草剤等の影響を受けてしまう場合もあるのではと心配されるお客様もいらっしゃいましたので、実際にあろえべらジュース宮古の残留農薬分析を第三者機関に提出して分析試験を行ってみました。
分析結果は予想通り、というか当然ながら、250種類もの農薬のなかで検出限界があるものの、1種類も一切検出されておりません。
2.そのアロエベラ、肥料は大丈夫ですか?
アロエベラ栽培にとっても肥料はとても重要です。
与える肥料によって栽培期間、大きさ、そして何よりアロエベラの品質そのものが左右されます。
牛糞や鶏糞などの肥料でアロエベラを3年間育てたものと同じ大きさにするのに、化学肥料を与えれば、その数分の1の期間で生長させることができます。
健康のために身体に入れるもので、どちらの肥料を与えたアロエベラが良いかは言えずと知れたことです。
ちなみに市販で販売されているアロエヨーグルトに入っているアロエは、タイや中国で短期間に大量に栽培されたアロエベラを使用していると聞いたことがあります。
同じアロエベラでも肥料によっては、全く違ったものになってしまいます。
3.そのアロエベラ、栽培期間は?
アロエベラにとって栽培期間は重要です。
肥料によっても大きく異なるのですが、やはり栽培期間を長くして、じっくり、ゆっくり大きくしたアロエベラの品質は高いです。
同じ大きさでも、栽培期間が長いとその栄養成分には大きな違いが出てきます。
アロエベラは、地中に根を這わせて、水分や栄養分を吸収します。
アロエベラはもとは乾燥した地域の植物です。自分の身に水分を蓄え、熱い乾燥した環境でじっと我慢をします。
地表の少ない水を求め、細く多くの根を這わせて水と栄養分を体内に取り込みます。
そしてまた日照りと乾燥に水分を奪い取られ、また水を求めます。
その過程を多く重ねれば重ねるほど、アロエベラには、水とともに蓄えられた栄養素が蓄積していきます。
そしてそういった過酷な環境に長期間身をおくことで、アロエベラ自身を大きく強くしていくのです。
ですから、栽培期間は必ず確認したほうが良いでしょう。
少なくとも発株して3年目以降のものが良いと思われます。
4.そのアロエベラ、露地もの?ハウスもの?
できるだけ原産地に近い環境で栽培された野菜の方が良い、というのはすべての農作物において共通の認識だと思います。
アロエベラでも例外ではありません。やはり乾燥地帯で、一切の水やりもせず、長い期間放置されて生き残ったアロエベラが一番品質が高いものだといえるでしょう。
自然環境の過酷な条件で育ったもののほうが、その生命力自体、強靭だといえます。
ジリジリと焦がされるような太陽の日差しをうけ、根こぞぎ持っていかれるような激しい雨風をうけたアロエベラと、年間の気温の変化も少なく、すくすくと育てられたアロエベラの品質は、やはり大きく違うと思われます。
もちろんハウス栽培でじっくり丁寧に育てられたアロエベラで良いものも多くあると思いますが、できることならば、露地栽培のアロエベラを選んだほうがよいでしょう。
海外のアロエベラとの環境の違いについて
お客様に「海外のアロエベラと宮古島のはどう違うのか」とよくご質問を受けます。
当店の回答としましては、「土壌による成分量の違いは多少あると思いますが、大きな違いはない」としています。
ただ、そうはいっても当店として客観的にできることはないかと、代表的な生産地(アメリカ・ハーリンジェン)の気候等の栽培環境をできる範囲で調べてみました。
- アメリカテキサス(ハーリンジェン〉
- 宮古島
平均気温23.4℃ 湿度81% 平均降水量633mm 参考サイト 温暖湿潤性気候
土壌は主にシルト(細砂)と粘土の混合土(埴壌土)の弱アルカリ性で肥沃。保水もあるが、透水性(水はけ)もよい土壌といえる。
平均気温23.6℃ 湿度77% 平均降水量2,021mm 参考サイト 熱帯雨林気候
土壌は島尻マージと呼ばれる琉球石灰岩の風化した土壌で弱アルカリ性、肥沃でミネラルが多いのが特徴。保水性がなく、透水性が高いため、干ばつの危険が伴う。
比較すると平均気温が23.5℃前後で湿度が80%前後とほぼ同じような数値です。異なるのが降雨量で、ハーリンジェンと比べて宮古島は約3倍の降雨量があります。
ただ、どちらも降雨量の半分は大気に蒸発し、残りの多くも土壌に透過してしまうので、結局は灌漑用水を用いて土壌の水分量を調節します。人工的に一切の水やりをしないならば別ですが、そうでなければ自然環境による水分においては大きな違いはないと思えます。
ちなみに降雨量の多い宮古島であっても、降水量の5割が大気へと蒸発し、4割は土壌を透水し地下水に流れてしまい、結局降水量は残りの1割のみしか土壌に残らないので、晴天が続くと干ばつになりかねません。だから最低限の水やりは必要です。
土壌の性質に関しては、どちらも肥沃としてますが、どちらがどう肥沃なのかは、申し訳ありませんが分かりかねます。
ハーリンジェンなどではアロエベラの成長に必要な窒素や栄養分を土壌に増やすために、マメ科の植物を植えたり、宮古島では黒糖を発酵させた液体を散布し、微生物を活発化させて土壌に有機物を増やそうとするなど、各地様々な取り組みをしているので、さらに複雑な土壌が出来上がります。
宮古島の土壌はミネラルが豊富なのが特徴ですが、同様に海外の土壌でもその場所によっての特徴がきっとあるのだろうと思います。
アロエベラジュースの添加物
アロエベラ、特にアロエベラに含まれる多糖体は酸化しやすく、クエン酸、ビタミンCや防腐剤が添加されているものがほとんどです。
アロエベラジュースの中には、無添加のものもありますが、この酸化しやすい多糖体を除いていると考えられますので、通常のアロエベラジュースとは少し異なっているようです。
特に海外製品をはじめとしたアロエベラジュースには安息香酸ナトリウムやソルビン酸カリウムなどの保存料が見受けられます。
厚生労働省が認可しているものですから、身体の外にすぐ排出されてしまい、安全だとは思いますが、できるだけ保存料を使用していないもの、特に小さなお子様がいるご家庭でお飲みになる場合は、やはりクエン酸、ビタミンCや天然由来の保存料を用いたものをお選びいただいたほうが良いと思います。
アロエベラジュースの「お客様の声」
お客様の声をあまり過信するのはやめましょう。
当店でも多くのお客様からの喜びの声をいただくことがあります。
ただ、それが飲んでいただいた全ての方に当てはまるかといえば、そうではありません。
現に、1〜2度お買い求めいただいて、それ以降ご注文をいただけたなかったお客様も少なからずいらっしゃいます。
お客様の声だけで商品を選ぶ方がよくいらっしゃいますが、あまり深く信じず、あくまで参考程度に考えるほうが良いと思います。
10人の中の1人も、10万人の中の1人も同じ喜びの声なのです。
アロエベラに関する書籍も数多くでていますが、全てが全ての人が体験できるとは限らないのです。
アロエベラジュースを実際お飲みになるのは、お客様です。周りの情報にあまり振り回されず、まず調べて自分で納得できたものを選択したほうが良いと思います。
また、アロエベラにはリンやカリウム、カルシウムなど非常に多くのミネラルと栄養素が入っておりますが、アレルギーや持病のある方は、まずアロエベラを摂っても良いのかどうかを、かかりつけのお医者様にたずねてから、検討されたほうが良いと思います。
アロエベラジュースの価格
品名に「アロエベラジュース」とあり、同じ1リットルなのに、価格が大きく違う。何ででしょう?
もちろん、セール中や販売店が販売価格を低く設定している場合がありますが、ここであげているのは、メーカーが設定している標準小売価格です。
大きく2つに分けると、国産か海外ものかで価格が大きく違ってきます。
国内のアロエベラジュースは比較的価格が均一で、1リットル 2,000円台後半から3,000円台です。
海外のアロエベラジュースは、3,000円後半から高いものだと6000円台後半というものまであります。
総じて海外のものが高いのは、輸送コストが高いとか、関税がかかるなど、国産に比べて諸費用がかかると思われがちですが、実際はそれだけではないように思えます。
むしろ、国内産よりも海外もののアロエベラジュースの原価は安いように思えます。生産規模があまりにも違いすぎるのがその理由です。
生産国へ行ったり、生産メーカーの現地のホームページを見るとわかりますが、同じ商品であっても、日本で販売されている価格の数分の1で、ほぼ同じものが販売されていることが多いです。
ですから、高いから品質がいい、安いからダメという考えはやめたほうが良いと思えます。